「さて、真城さん」
「はい?」
「貴方にお話ししたいことがあるのですが、体調の方はいかがですか?」
日を改めても大丈夫なのですが、と神谷先生は心配そうに眉を下げた。
あぁ、なんて優しいんだろう!
今まで当てられていなかったその親切心に感動していると、
「大丈夫ですよぉ、うちの子ピンピンしてますから」
なんてなぜかお母さんが答えた。おいこら。
そしてあたしが口をはさむ間もなく、お兄ちゃんと由美までもが納得したようにうんうんと頷く。
神谷先生はみんなのリアクションに苦笑してから、確認するようにあたしの顔に目を戻した。
「あ、大丈夫です」
いや、本当に大丈夫なんだけどね。そう答えるしかないじゃないか。
あたしの言葉を聞いてほっとした様子の神谷先生は「順を追ってお話しますね」と言って、
・・・そして、なぜか頭を下げた。
え、何事。

