「っ、沙紀!!」
あたしの周りに散らばった無残なシャンデリア。
でも、それよりも、あたしを庇うために抱きしめていた沙紀に無数のガラスが刺さっていた。
沙紀がゆっくりと起き上がり、あたしも慌てて起きて沙紀の胸元を掴んだ。
「沙紀!大丈夫!?沙紀!!!」
「っ、大丈夫ですよ。・・・鈴様は、ご無事ですか?」
「あたしは全然・・・でも、沙紀がっ・・・」
じんわりと涙がにじむ。
こんなにたくさんのガラスが刺さって、痛くないわけがない。
どうしてこんな目に遭ってまであたしのこと守ってくれるの。
「鈴様。大丈夫。・・・大丈夫、ですよ」
「沙紀っ、ごめんね・・・ごめん、ごめん沙紀っ・・・」
謝ってばかりのあたしと、大丈夫と言って頭を撫でてくれる沙紀。
「これが、SPの仕事ですから」
『いつでもどこでも、お守りいたします』
最初に約束した、そんな沙紀の言葉が頭をよぎる。
たくさんの申し訳なさの中に、あたしの心の中にモヤモヤとした鉛のような思い気持ちがのしかかる。
この気持ちは、いったいなんなんだろう───

