・・・そこからは、もう達人技というかなんというか。
ドレスを着せられ、胸にパッドを詰められ(!)、ウエストを締められ、さっさとドレスがあたしの体にフィットしていく。
レースがメインであしらわれたスカートは、何段ものフリルになっているけれど決してうるさくない。
ウエストに添えられたリボンも小ぶりで、胸元はスワロフスキーよりもパールがメイン。
動けば光を反射してキラキラ光る、細かなラメ入りの生地もとても綺麗だった。
華やかだけど上品で、庶民のあたしが置いて行かれそうな煌びやかさは控えめ。
そんなドレスだった。
「とても良くお似合いですわ」
ヘアセットもメイクもしていないのに、メイドさんのその言葉をすんなり受け入れられるくらい・・・一瞬で気に入った。
えへへ、と笑うと、
「さぁさ、次はお化粧ですよ!」
座って目を瞑ってくださいまし!とお局さんらしいメイドさん。
言うと同時に上から肩を押されて、有無を言わさず腰を椅子に落とす。
・・・あんまりドレス堪能できなかったなー。
と、顔と頭をいじられるくすぐったい感覚に耐えながらぼんやりと思った。

