「今日のリハーサルでは、本当にドレスを着ますのよ?」
「え、知らない知らない知らない!」
だとしたらあたし持ってきてないんだけど!?
そう思って振り返ると、沙紀が「ご安心ください、お持ちしてます」と微笑んだ。
良かった、と思ったのはそこまでだ。
「あたし・・・ドレス着て躍ったことないんだけど・・・」
正直な感想に、彼女たちはまた「えー!!?」と大合唱。
けれど今度は執事さん達が怒りを示すより早く、あたしに詰め寄り始める。
「家で龍世様と練習なさってたんでしょう!?」
「え・・・うん」
「何を着てらしたの!?」
「え・・・ジャージ」
「まぁ!鈴ちゃんったらあんなお洋服で龍世様の前に!?」
「うん・・・」
「それで練習できましたの!?」
「なんとかステップは出来るようになったけど・・・」
「「「「「「信じられない・・・」」」」」」
全員そろってまったく同じリアクションを取られ、あたしの心はズタズタだ。
(くっそぅ・・・)

