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───というわけで、計画実行当日。
「鈴ちゃん、こちらの準備できましたわ!」
「こちらも完璧でしてよ」
「私もですわ」
お手伝いを頼んだののかちゃん、真央ちゃん、香織ちゃんからの言葉に、「あたしもオッケー!」とブイサインを返す。
ふむ、これで完璧なはずだ。
満足感に浸っていると、
「・・・なんですの、これは」
後ろから聞こえる、低い声。
振り返れば、全身に黒いオーラをまとい、据わった目でこちらを睨む宇佐美さんの姿。
「そうは言ったって来てくれたじゃない」
「不本意ですわ!
わたくしは野々宮さんに呼ばれたから家を出ただけで、まさか行き先が神谷様のお宅だなんて・・・!」
そう、ここは神谷の本邸の食堂。
集まってるのは、クラスメート十数人。
部屋の装飾は庶民のあたし発想なもんだから、折り紙の輪飾りや花紙くらいなもんだけど。
「はいはい、わかったから。文句言ってないで、さっさと仕事してきてくれる?」
「は、仕事?」
あたしの言葉に、宇佐美さんは眉間に皺を寄せた。

