そう言って龍世君は「今日は僕が帰ってきたからごちそうなんだよ」とあたしの手を引いた・・・けど。
ちょっと待て、今すごい聞き捨てならない返事をされなかったか?
(こいつ隠れナルシストかー!!!)
───という内心の突っ込みはともかく。
龍世君に連れてこられたのは、食堂だった。
大きな白テーブルの上には、豪華絢爛な食器と食事が並んでいる。
まるでエフェクトをかけているんじゃないかと言うほど生身の物体が輝きを放っているのを、あたしは初めて目の当たりにした。
普段から豪勢だとは思っていたけれど、今日にはいつもに拍車が掛かっていてあたしはぽかーんと口を開けた。
「龍世君、これ・・・」
「僕が帰ってきた記念パーティーらしいんだけど、張り切られちゃって。
こんなに食べきれないから、鈴ちゃんと話しながらゆっくりと食べたいんだよね」
だから、早めの夕飯にしようよ。
そう言って龍世君は「座って」と椅子を引いた。
「い、いいよ!龍世くんにそんなことさせられないって!」
「いいから。女性をエスコートするのは男性の仕事なんだよ?」

