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「おかえり、鈴ちゃん!」
まだまだ慣れないリムジンでのお迎えとレッドカーペットを歩いての帰宅、そしてメイドさん・執事さん勢揃いのお出迎え。
けれど、今日はいつもと違った。
「りゅ、龍世君?」
玄関を開けた先には、学校の制服のまま両手を広げて笑顔を見せる龍世君が立っていたのだから。
おそるおそる、「ただいま戻りました」と言うと、龍世君はニコニコしながらあたしの両手を取った。
「鈴ちゃんを出迎えたくて、先に帰ってきたんだよ。びっくりした?」
「そりゃもう」
そう答えると、龍世君は「良かった」とまた微笑んだ。
・・・にしても。
改めて至近距離で見るとホント綺麗な顔してる。
そもそも『イケメンは観賞用』と思って騒ぎ立てるタイプでもないから平然としてられるけど、下手な俳優やアイドルよりずっとかっこいいんじゃないだろうか。
あまりにも見つめ過ぎていたのだろうか、龍世君は「ん?」と首をかしげた。
「どうかした?鈴ちゃん」
「いや、大丈夫。綺麗な顔してるなーと思ってただけ」
「そっか、知ってる」

