「ちょ、宇佐美さん!」
思わず追いかけようとしたけれど、「メグミ様!」と親衛隊1が、そして「あんたのせいよ!」と親衛隊2が言って。
ものすごい勢いであたしを睨んだ後に追いかけていってしまったから、結局あたしの足は動かなかった。
「どうしよ・・・」
さすがにあたしのせいだ、と罪悪感が募る。
そうしたら「大丈夫」と“龍世様”に背中を撫でられた。
「僕が行くよ。任せて」
「龍世様・・・」
「ははっ、鈴ちゃんには様付けで呼ばれたくないなぁ」
そうは言っても恐れ多いぞ、王子様。
と思いつつ、宇佐美さんのことを任せる以上、彼の希望は聞かざるをえないだろう。
「・・・よろしく、龍世君」
「分かった。じゃぁ、夜ゆっくり話そうね」
・・・夜?夜だと?
宇佐美さんを追いかけて走っていってしまった龍世君の背中を視線だけ追いかけて、頭を悩ませる。
夜とはなんぞや。
「龍世様は、同じお住まいですよ。鈴様」
沙紀の声に「あぁ!」とあたしは気付く。
そっか、びっくりした。どっかに呼び出されるのかと思った。

