ののかちゃんの顔がそこで少しだけ悲しそうなものに変わり、
奥二重の瞳から、綺麗な涙がぽろぽろと零れ落ちる。
「私と、また、お友達になってほしいの・・・」
まっすぐにそう見つめられて言われて、あたしは目を見開いた。
ホントこのお嬢様、物好きにもほどがあるなぁなんて頭の片隅で考える。
そしてポリポリと頬を人差し指で書いてから、「じゃぁ」と言葉を切りだした。
「じゃぁ、条件をひとつ」
「な、なんでも言って!」
そう言ってののかちゃんがあまりに身を乗り出すから、つい笑ってしまった。
「あたしのこと、鈴って呼ぶこと」
あたしの言葉を聞いてきょとんとしたののかちゃんの顔がかわいかった。
けど、そのあとに、
「はいっ、鈴ちゃん!」
そう言って笑ったののかちゃんの顔は、一緒に過ごした一週間の中で一番かわいいと思ったんだ。

