だから、下心があるんでしょうって宇佐美さんに言われても否定出来なかったの。
ののかちゃんはそう言った。
あたしが一般家庭育ちだなんていう思わぬカミングアウトは少しだけショックで、でもなんとなく予想もしてて。
ただ不思議だった。
だって、あたしが庶民だと分かっていて近づいてきたってことだよね?
さっき宇佐美さんは、あたしが神谷家の人間だから近付いたって言ってなかった?
混乱しながらも、宥めるようにののかちゃんの頭を撫でてみれば(めっちゃいい匂いなんですけどー!)
彼女は目に涙をなみなみとためてばっと顔を上げた。
「だからもう隠し事はしないわ、真城さん!」
「え」
頭を撫でていた手を、ののかちゃんによって両手で掴まれる。
また間抜けな声と顔のあたし。
あーもうホントなんなんだ。いじめ?これも新しいいじめなの?わざわざこんな顔させなくてもあたし一般人だって分かってるよ?
そして、遠い目をしたあたしの耳に、衝撃的な言葉が飛び込んできた。
「かっぷらーめん、の作り方を知っていて!?」
「・・・・・・・・・・・・は?」
多分、今世紀最大の間抜け面だったに違いない、あたし。

