「ちょ、ののかちゃん!?なんで走ってんの!?」
「わ、私の話を、聞いてほしくて・・・っ!!」
息を乱したののかちゃんが、片手で胸を押さえてしゃがみこんでいたのだから。
きっとこんなお嬢様走ったことなんてないと思うのに!(偏見かもだけど!)
思わず駆け寄って同じようにしゃがみこみながら必死に背中を撫でていると、ののかちゃんは泣きそうな顔をした。
それにまたぎょっとするあたし。
(え、この子泣かせたらあたし殺されるんじゃ?)
「ごめんなさいっ!!」
「え」
頭でそんなことを考えてるあたしになんて気付かない様子で、ののかちゃんは頭を下げた。
何の話?と思って驚いた声は、そのままこぼれおちる。
それを拾う気もないあたしの口はぽかんと開いたままだ。
むしろ隠していたことを謝るのはあたしの方なのに、どうしてののかちゃんが謝るの?
「私、本当は知っていたの・・・っ、あなたの育ちのこと・・・っ」
「あー、うん、そっか・・・まぁ、身分分からない人に近づけないもんね」
「そうじゃなくてっ!!知ってて・・・知ってて、近づいたの」

