「沙奈、今日もお婆ちゃんのお見舞いに行ってくれるかしら?」


「いいよ。」


「ありがとう、あなた、前まで森にいくのあんなに嫌がってたのにどうして?」


「変なこと考えないでね。私は森のお花を摘むのが好きになっただけなんだから。」



少し照れながら、俯く


本当は違うんだよ


私にはママには言わない秘密がある


いや、絶対に言っちゃ駄目なんだ。


そんなことを思いながら、籠にぶどう酒、クッキー、私の秘密の手紙をいれて、ハンガーでかけてある赤ずきんを被り、外へ出た…____。