〖短編〗アオゾラ。―101ページの思い出―

 



…が。




「おい、ちょっと待て。」



「うぎゃっ」


首根っこを掴まれる。


「どこに行く気だ?


オマエはオレが送る。」



…………………………はい?



「先輩、今のちょっとヤンデレっぽかったです。」



…そんな可愛くない言葉でしか、返すことができなかった。



「うっせぇ。

…夜道は危険だからな。

送ってってやるよ。」


「…ありがとうございます。」




そうして、わたしと先輩は歩き始めた。