…が。 「おい、ちょっと待て。」 「うぎゃっ」 首根っこを掴まれる。 「どこに行く気だ? オマエはオレが送る。」 …………………………はい? 「先輩、今のちょっとヤンデレっぽかったです。」 …そんな可愛くない言葉でしか、返すことができなかった。 「うっせぇ。 …夜道は危険だからな。 送ってってやるよ。」 「…ありがとうございます。」 そうして、わたしと先輩は歩き始めた。