「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!」 わたしはなんとも奇妙な声を上げてしまった。 「プッ…なんだそのマヌケな悲鳴。」 そして、音がしたほうから聞こえた声は、低くてあったかくて、とても心地良かった。 「せ、せんぱい~~~~~~~~~~…」 「ハイハイ、泣くなって。 置いていって悪かったな。 コレ、取り返してきてやった。」 そう言って差し出した先輩の手には、見慣れたわたしの靴があった。