───符和side 「やっと、見つけた─────…」 男のヒトは、そう言った。 あれ?この声どこかで聞き覚えが… どうしてだろう。 遠い昔に、どこかで会ったような感覚。 さっきのなにかが埋まった音は、なんだったんだろ。 でも、確実に違うこと。 それは、明らかに今までなにも満たされることの無かった自分が、この人に会った瞬間突然に満たされたこと。 どうして。 どうしてこんなにも懐かしく、 そして切ないの──────…