それから、毎日を過ごした。
しかしオレは、どこかぽっかりと穴があいたような心地だった。
“先輩、好きです!”
“付き合ってくださいぃ~”
“あ、先輩!!”
そしてその穴は、すべて高条符和だった。
(あのやろ、オレをこんなんにしやがって…)
オレは、高条に会いたいと思った。
だが、ソレをかなえてくれる者はいなかった。
いや、1人だけいたのだが、そいつだけには自分の気持ちを打ち明けたくなかったのだ。
意地、の様なもの。
でも、結局オレは打ち明けた。
東に。
すると東は、
「馬鹿!
なんでもっと早く言わないのよ!!」
そう言って、△▽病院の305号室に行けといった。
不安が俺を襲う。
「なんで病院なんだよ。
あ、アイツの家族が病気とか…」
「符和ちゃんが、病気なの!!」
それを聞いた瞬間、オレは飛び出していた。
そして、病室に着くと、高条のお母さんがいて、オレに日記帳をわたして、今に至る。


