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『サヨナラの合図』を演奏し終わり、符和が出て行った後。


オレは、違和感を感じた。


(なんであんな歌…)


それに、さっきの困ったような笑顔が、オレの脳内を占領していて。



前々から、気付いてた。


しかしオレには、ソレを認める勇気がなかった。



符和が好きだ、と。



ただ、怖かったんだ。


自分がどうなるのか分からなかったから。





だから次の日、事実を知って驚いた。









“高条符和が退学したって”