何故、泣くのだ。


私はこの男達にとって
有力な情報をたくさん持っている。

私は衣食住を手に入れることが
できるし、

彼等は有力な情報を入手できる。

お互いにいい話だ。

「だが、お前が寝返るかもしれん。」

土方はぶっきらぼうに言って、
私に冷たい視線を投げ掛ける。

「それはあり得ません。」

私はすぐに答えた。

あり得なかった。
新撰組の生き様は何度も
本で読んだ。

愛というものを忘れた私にとって
彼等のそれは様々な意味での愛を
教えてくれた。

確かめてみたかった。
この目で。

本という半分が仮定の
理論ではなく、

彼等の言動で、
確信したかった。


「私はあなた方の生き様は
尊敬の意に値すると判断上しました。

あなた方が行く末を知っている為、
あなた方を私が裏切るのは
あり得ません。」