なんだ、結局のところ
私はしょうもないとばっちりを
食らっただけだったということか。
ふん。
なんなんだ、まったく。
カプッ
「いてっ…」
突然ユキに甘噛みされて、
痛くもないのに驚きで声をあげる。
見下ろすと、
私の腕の中でジタバタしたり、
後ろ足で私の腹を押し蹴りしたりしながら
ニャーニャー喚いているユキ。
畳の上に下ろしてやると
ちょこちょこ歩いて沖田の元へ
向かっていった。
どうやらこの子猫は、
沖田総司になついてしまったらしい。
うーん、
個人的にはあまりここの人間とは
仲良くなってほしくはないけど、
ユキの事を考えれば、
遊び相手が私だけというのは酷だ。
というか、それより、
ここの人間たちは私が女なのを
気づいてたんだ。
まぁ、服が変わってたりしたし、
怪我の場所が場所だし、
仕方ないか。
「話が、変わるんだけどよぉ。」
そういい出したのは、
私の隣に座っている原田だ。
「んー?どうした佐之。
悩みか?もしや、恋の相談かい?
それは私よりも歳にした方が、あ、
いや…………すまん、」
土方と原田の呆れたような
見放したような視線に気がついたのか
近藤は途中で口を閉じた。
まぁ、良く考えなくても
原田佐之助が恋の相談を近藤に
するわけがないだろう。

