何故、泣くのだ。


きっと今はこんな風に
私のことが必要みたいな
ことを言って留まらせて、

ちょっとでも不都合があれば
すぐに捨てられる。

現にあの、
沖田 総司は私を疑ってるし、

私だってこいつらを信用
してるわけじゃない。



なのに、


なのに、どうして。

「どうして、あの時、………」

どうしてあの時、
私が死にかけたとき、
彼等はどうしてあんな必死に
助けてくれたのか。

「んー?あの時って?」

途中で言葉を濁らせた私に
キョトンとする原田 佐之助。

「どうしてあの時、
私を助けたんですか。

貴殿方は私を見殺しに
することだってできた。」

そう、けど彼等は私を助けた。
昨晩のことは覚えていないけど、

彼等が私を助けたのは
事実だ。そのことは変わらない。


「んー、どうしてっ
つわれてもなーぁ。

俺らの仕事は悪人を
取っ捕まえんのが仕事だろ?
逆に、善人を助けるのも
俺らの役目だと俺は思ってる。」


仕事、役目。


「けど、あん時は確かに
みんないつもより必死だったなぁ。」