高校1年の春。




あたしは海明高校へ入学した。




「みおー!!クラス一緒♪」




後ろから話しかけてきたのは、中学の時から仲のいい中山椎奈。通常しーちゃん。




「しーちゃん!ほんと!?やったー!」



あたしはおおはしゃぎでしーちゃんに抱きつく。





「ちょっと、みお。苦しい」




「あっ!つい…」



あはは、と笑いながらあたしたちは教室へ向かう。




あたし、清水美麻は元気で明るい女の子。



顔は、今までみんなに可愛いって言われてきたけど、普通かな。





中学では、好きだった。…今でも好きだけど、空くんと無事同じ学校に行くことができた。




あたしなりに必死に勉強したからね。