――――――――
夕日に照らされ、坂道を歩く。
ギュっと包まれた繋がった手。
たまに当たる肩。
白い息がフワッと舞い上がる。
「――…それでなー…」
大好きな人の落ちつく声。
…うう…
なんであんな話盗み聞きしちゃったんだろ…
いや、聞いてよかったんだけど…
だけど…照れくさくて…
真城の顔が見れないよー…
「ねぇ、真城?」
「ん?」
「ごめんね、いっぱい悩ませて」
「…?」
「ありがと。真城の気持ち、大事にするよ。」
「…もしかして、今日森咲に話した話、聞いた?」
「…うん。」
私が返事をした直後、真城は顔を隠してしゃがみ込んだ。
「真城?」
「…やっべ、恥ずいな、これ」
ははっ
手で隠してても赤いのわかる
…可愛いな…
「私もね、同じような事考えてたよ。」
「ん?どんなこと?」
「…やっぱ言わないでおこうかなぁ…恥ずかしいし」
私、まだ言ってないのに顔が熱いよ…
「…言ってみ?」
…やばっ上目で“言ってみ?”って…
すっごくキュンとくるよ…
こんな小さな仕草も、真城は自覚してないんだろうな…
私の心臓はヤバいのに。
「…真城が寂しい時はね…、ずっと側に居てあげたい。
どんなに落ち込んでたりしても私が救い出してあげたいの。
だからたまには甘えて…欲しいかな…なんて」
冷たくなった手をそっとつないで、手と心も温めてあげる。
優しく体を寄り添わして、静かに時を感じるの。
「…ばーか。」
「…え?」
「美月のばーか。俺、自惚れるぞ?」
真城のくしゃっと笑う顔が夕日に照らされる。
…もぅ、カッコよすぎだよ。
その笑顔、誰にも見せてほしくない、なんて
心の中でおもっちゃったりして。
「…ばーか。」
私も笑った。
真城みたいにくしゃって。
真城は立ちあがって、私の頭をポンポンっとなでる。
「くすっ…いい事聞けたし…、行こっか」
そういってまた繋がれた手は
すっごく安心できるものでした。
夕日に照らされ、坂道を歩く。
ギュっと包まれた繋がった手。
たまに当たる肩。
白い息がフワッと舞い上がる。
「――…それでなー…」
大好きな人の落ちつく声。
…うう…
なんであんな話盗み聞きしちゃったんだろ…
いや、聞いてよかったんだけど…
だけど…照れくさくて…
真城の顔が見れないよー…
「ねぇ、真城?」
「ん?」
「ごめんね、いっぱい悩ませて」
「…?」
「ありがと。真城の気持ち、大事にするよ。」
「…もしかして、今日森咲に話した話、聞いた?」
「…うん。」
私が返事をした直後、真城は顔を隠してしゃがみ込んだ。
「真城?」
「…やっべ、恥ずいな、これ」
ははっ
手で隠してても赤いのわかる
…可愛いな…
「私もね、同じような事考えてたよ。」
「ん?どんなこと?」
「…やっぱ言わないでおこうかなぁ…恥ずかしいし」
私、まだ言ってないのに顔が熱いよ…
「…言ってみ?」
…やばっ上目で“言ってみ?”って…
すっごくキュンとくるよ…
こんな小さな仕草も、真城は自覚してないんだろうな…
私の心臓はヤバいのに。
「…真城が寂しい時はね…、ずっと側に居てあげたい。
どんなに落ち込んでたりしても私が救い出してあげたいの。
だからたまには甘えて…欲しいかな…なんて」
冷たくなった手をそっとつないで、手と心も温めてあげる。
優しく体を寄り添わして、静かに時を感じるの。
「…ばーか。」
「…え?」
「美月のばーか。俺、自惚れるぞ?」
真城のくしゃっと笑う顔が夕日に照らされる。
…もぅ、カッコよすぎだよ。
その笑顔、誰にも見せてほしくない、なんて
心の中でおもっちゃったりして。
「…ばーか。」
私も笑った。
真城みたいにくしゃって。
真城は立ちあがって、私の頭をポンポンっとなでる。
「くすっ…いい事聞けたし…、行こっか」
そういってまた繋がれた手は
すっごく安心できるものでした。

