もう一度愛してくれますか?

~美月side~



私が目覚めたあの日から1週間。



今日からリハビリを開始します!


早く歩けるようになって、車椅子なんかに頼らない、元の生活に戻りたい。


その一心。


ここからは私自身との戦いだよね。


少しでも早く…


「キャッ…っ」


一生懸命に棒を握っていた手が汗ばみ、滑って手放してしまう。


「いたたたっ…」


まだまだ始まったばかりだもんね!


めげちゃ駄目駄目っ!!


そう自分に言い聞かせ、掴み立ちする。


…くすっ…これじゃ、赤ちゃんみたい…


そっかー…


私も…皆もこんな経験したことあるんだね…


赤ちゃんってすごいなー…


どんなに動けと命令しても動かない足。


感覚が入っているようで入っていない、中途半端な気分。


前なら、何も考えずに動かしていた足も、今では指示を出しても言うことの聞かない役立たず。


…はぁー…


なんで交通事故なんてって何度も目覚めてから後悔した。


もう数え切れないほどに。


でも終わったことだ、後戻りなんて願ったとこで叶いやしない。


「よしっ頑張るぞ!」


何度も何度も自分に言い聞かせた。


立ちあがったと思ったら、また転び。


足で倒れてしまうのを支えたくても、それは無理で。


何度も何度も全身強打した。


痛いな…


体も、心も。


早く歩いて…真城に会いたい。


ただそれだけを思って、ひたすら同じことを繰り返す。


前に…前に…


進むしか出来ない自分に呆れを覚えた。