もう一度愛してくれますか?

「あのー…」


ドアノブに手をかけ、扉を少し開く。


「あぁ、優羽くん。どうぞ、入って。」


「失礼します。」


「ごめんね、いきなり呼び出して。」


椅子に腰掛け、カルテを見ながら美月の主治医、宮井先生は言った。


「いえ…それで、話って…?」


「あぁ。これは…本当は美月ちゃんの保護者に話すことなんだけど…。」


「…大丈夫です、僕が聞きます。今までもずっと…そうだったし…」


「そうか。本当に…君は強いね。
わかった。冷静に聞いてくれ。」


…ずっと、そうだった。


美月の両親がいなくなって以来、医師の説明を受けるのはたいてい俺で。


今では、美月本人より病気については詳しいかもしれない。


だから…つらい時もある。


誰も…本人でさえ知らない病気の状態を目の当たりにすることだって、少なくなかった。


その度にこぼれそうになる涙をこらえて。


美月の前ではむりやり笑って。


そうやって、ずっとここまできたんだ。


「実は…美月ちゃんは、今すごく危険な状態なんだよ…。


2年間のブランクのせいで、心臓が自分の身体の成長についていけてないんだ。」


俺は唾を飲み込んだ。