もう一度愛してくれますか?

イルミネーションが綺麗な公園のベンチに座り、おしゃべりタイム。



真城が疲れたからと言って座ったけど




たぶん私の体を心配しての事だろう。




ほんとお世話になりっぱなしだなぁ。




「あ、そーだ!はい、クリスマスプレゼントだよー」




そう言って可愛くラッピングされた袋を真城に渡した。




「おっ、開けてもいいか?」




「うん!もちろんっ!」



ガサッと袋を開け、真城は大切そうにストラップを持ち上げた。



「わぁ…クマのストラップだ!ってこれ、もしかして美月が作ったの?」



「そだよー♪じゃじゃーん!これ、おそろいなの♪」



そう言って、同じクマのストラップを真城のクマの横に並べた。



違う所と言えば、色違いの手編みマフラーを首につけている。



「ほんとだ!かわいい!美月はほんと器用だよな」



「えへへ♪」



真城は瞬殺スマイルで笑い、ケータイにクマを付ける。



だから私もケータイに急いでつけた。



「クスッ…おそろいだな!」



「うん!」



横に並んだクマは、仲よさそうに寄り添っていた。



「…で、俺からなんだけど、楽しみ過ぎて部屋に置いてきちゃったみたいでさー…」



え!?



…てか、今楽しみ過ぎてって言った?



言ったよね!?



えへへ…些細なことでもこんなにも嬉しいや…



「ごめんな…そーだ。明日は予定入ってる…よな…」



「え?んー…入ってないよ!ほら、ウチ親とかいないし…w」



「…あぁ…。そー…だな…。友達は?」



「入ってないよ?」



そういや皆、パーティしないって言ってたなぁー…



確か、予定が合わないんだったっけ?



「そっか!じゃ、明日も会える?」



「うん、いいよー♪」



私はふにゃって笑って見せたら、真城の顔がほんのり赤くなった。



そして、嬉しそうにほほ笑む。



「よかった!楽しみが増えた!」



へへっと笑う真城の姿に私の顔も赤くなる。



周りに歩いていた人達もなんだかほんのり赤くなった気が…



むー、やきもち妬いちゃうよ?



「よし!じゃ、夜ご飯でも食べに行こっ、ほら。」



そう言って差し出された手をギュっと握って、私達は歩き出した。