「はっ!?」 静かな授業中。 私は自分の机を見て声を上げた。 勿論、この教室内にいる皆に聞こえ、 一斉に私を見るクラスメートと、 怪訝そうに見る先生。 「浅岡、どうした」 ピリッと冷たく言い放つ先生に 私は慌てて顔を上げ、 「なんでもありません!」 と自衛隊並みに声を張り上げて答えた。