先生たちが家に電話をかけてくれる。

プルルル、プルルル。

虚しく鳴り響く呼び出し音。
この音が両親の声に変わることはなく。

外も暗くなってきてしまった。

そんな時にやってきたのは、私の祖父母
だった。

遠くに住んでいる二人が何故?

そんな疑問が頭をよぎる。

でも。

幼い私は、ただただ涙をうかべる2人に
ついて行くことしかできない。