人前で泣く、という失態をしてしまった
あの日から。


早くも一ヶ月が過ぎていた。

6月…梅雨時期である。


大路とは相変わらずで、顔を合わせては
私は毒を吐いている。

まぁ、かわされているけれど。



窓の外を見ると、雨が降っていた。
濡れた葉がキラキラと光っている。

ぼーっとそれを見ていると。

「白雪、聞いてんのかっ!!」

担任の大声が耳を貫いた。