あの後、園崎さんとメアドを交換した。
…しつこかったから。

私はいらない、って言ったのに。

そんなことを思いつつ、携帯の電話帳を
見て頬がゆるむ私は。

きっと。

ずっと。

あんな、強引な存在を待っていたのかも
しれない。

大路颯斗
園崎梨花

並ぶ二つの文字。

私はずっとそれを眺めていた。