力が入らずなかなか手紙を取り出せない
私の手。

はぁ、バカみたい。

何でこんなに、緊張するんだろう。
真実を知るのが、怖いんだろう。

私は嘲笑を浮かべる。

自分に対して。

今が放課後でよかった。
もし朝だったらまた、学校サボることに
なっちゃいそう。

私は大きく深呼吸をして、ぎゅうぅっと
目をつむった。

よし、声にならない声で呟き、私は手を
伸ばす。