俺は美羽に声をかけた。 「どうしたの?道、分かんないの?」 「はい、高校までわかんなくて」 高校の名前を聞いて、あぁこの恋は実らない。そう思った。 その学校は有名私立の女子校で政治家の娘や社長令嬢など表の世界を担う人間が行く学校。 俺は裏を担う人間。 表と裏は決して交わる事はない。 「あの…?」 「あぁ、この道をまっすぐ行って、二つ目の信号を左に。そしてすぐに曲がり角があるからそれを曲がればすぐだよ」 「ありがとうございました」