「うちなぁ、言ったはずやったけどなぁ。伝言こんやったんか?」
「あなたは!?新島珠薇?!」
「せやけど。なに?えっとぉーうちのダチにてぇだした奴は死刑ーって」
「翔ちゃーん!守りちゃんとせなあかんよー」
翔ちゃん?
「あぁ、てか、翔ちゃんって言うなって言っただろ」
霧夜翔磨っ?!
「よぉーし。いくよー!」
「珠薇って、あの珠薇か?!」
「やばいぞ!」
「殺されるっ!!」
「に、逃げろ!」
「てめぇら、聞こえなかったか?死刑って、言ったよなぁ?って言っても逃げられないからなぁ」
「いくぞ、翔磨。」
「はいはぃ」
「死にやがれぇーっっ!!!」
━━数分後・・・━━
パンパンと手を叩いて俺たちに手を差し出した
「すまんなぁ、女子共をしめてたら遅ぉなってしもうてなぁ。なぁ?翔ちゃん」
「・・・・・」
「羅夢緋瀀、お前らは、ってどぉしたん?!羅夢!」
「待て。まずは、こいつを保健室につれていかないとだろ」
「頼むわ」
「あぁ」
「!お姉ちゃん!!」
緋瀀は気絶していた。血を流しすぎたために
「大丈夫。翔磨がつれてはってくれるって。な?」
「お姉ちゃんを、お姉ちゃんをまた泣かしてしまった!!もう、悲しい涙は流させないって誓ったのに!!また..また..。うぅ、う、うっっ。もう、嫌だ!お姉ちゃんが..お姉ちゃんが..」
羅夢は涙を初めて流したのであった
「羅夢、聞いて。羅夢がもし、緋瀀の立場だったらどう思う?」
「えっ...」
「緋瀀がずっと自分を責めつづけ泣いていたら」
「いや、嫌に決まってる!!」
「でしょ?ならもう泣かないことよ。責めてもダメ。それを乗り越えてまた、緋瀀に悲しい涙を流させないように行動すればいいの。いや、笑顔にするのよ!ね?」
「笑顔、に..。どうやって?」
「それは自分で考えることよ!」
笑顔にする...
緋瀀は笑顔になったことがあるでも、あれは笑顔じゃない
「作り笑顔じゃないよ?心からの笑顔!」
心からの、笑顔
「頑張って、みる...」
「そうね、そのいきよ!」
緋瀀、まっててね。

