<緋瀀side>



離れない。力が…入らない



ゲス野郎(霧夜)が腕をはなさいから震えが…


もう、なんでだよ


握られただけだろ


「緋瀀を話してって」


「あーはいはいわかったよ」



そしてゲス野郎は俺の腕を離した



ガクッ



あー、越し抜けたし

なんて、マヌケなんだろう俺って


「おい、お前。大丈夫か?」


「さわら、ない、で!!」



「緋瀀に触んなゲス野郎」


俺、かっこ悪いな羅夢におんぶされるなんてさ



「お前ら……!?なんだその目は?!」




やっぱり赤く染まったか

予想してたけどさ



「なんだよ。赤くてなにが悪い。悪魔の子でもなんでも呼べばいいよ」




そして俺たちは生徒会室を出て行った





<緋瀀side> 終了