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チュンチュン
チュンチュン
「…ん~、羅夢起きて……」
「…ん~、起きてるょぉ~……」
眠いよ~…
「羅夢…」
「ずっと、一緒だょ……」
「うん」
最後の願いだけ叶えてやることにする
一生分の礼だ
拾ってくれたことも含めて…
ガチャっとドアを開けると
「「「おはよー!!」」」
「「ビクッ!」」
な、なに?!
餓鬼どもが、俺たちに挨拶を…
すると奥から施設長が来た
「おはよ。二人とも」
「「何なんですか、これは…」」
「みんな早起きして二人に朝の挨拶よ?」
それはわかる
「だから、なぜ?」
「学校、行ってくれるかしら…?」
「「…」」
アホらし
「一生分の礼だ」
「最後の願いだけ叶えてやる」
「…」
なんだよ
静まり返って
「ぅっ…うっっ…ううっ…」
え?
なんで泣くわけ?
「ありがとね」