<緋瀀side>
愛す、か
同情と一緒じゃん
俺たちの本当の親が愛してくれなくて可哀そうだから同情して愛してあげるってわけだろぅ
余計な世話だ
逆にイライラするんだよ
「「同情すんなよ」」
あっ…
羅夢も同じこと考えてたのか
やっぱ、双子だな
「同情ではありません」
嘘言うな
「二人とも、よくきいて。私も親に捨てられた身。だから貴方達の気持ちがわかる」
施設長も捨てられた、か
「じゃあ何故人を恨まない……?」
「恨んで何になるのです。変わればいい。人を信じればいい、大丈夫貴方達の周りには支えてくれる人がいる」
いない、そんなの…
「人を信じろ?無理だね一生な」
羅夢…
「二人は人を信じる、人を好きになる、人を愛する。たくさんあるわ。それをしてほしくて共学の学校を選んだの」
「「…」」
<緋瀀side> 終了

