ピピピピピピピピピ…ッ

ポン

ふぅ…。

ん〜…よし!

朝に強い僕は起きてそのまま洗面所へと向かう。

冷水で顔を洗い、軽く髪の毛をセットする。

朝ごはんはあまりお腹をすいていなかったので、食べない。

気づくと7時半

ラフな格好が好きな僕は、シンプルな上に下は黒いズボン。

カーキー色のダウンを羽織って、ベージュの靴を履く。

時計を見ると7時45分…今から行けば余裕かな。

『行ってきま〜す!』

「あら?空輝お出かけ?」

母さんがキッチンの方から顔を覗かせる。

『うん、白空達と(ニコッ』

「そう…気をつけて…ね?」

『そんなに心配そうな顔しなくてもいいって…(苦笑』

「そうよね…!いってらっしゃい」

『うん…いってきます(ニカッ』

あの事故から僕が出かけるときは必ずと言っていいほど心配をしてくる母さん。

その度にまた思い出してしまう…。

玄関を出ると天気は曇り。

今の僕の心情のようだった…。