ポツリとそう呟く亜紀の声を由紀子が聞き逃しているはずがない。その顔がいいことを聞いたというような表情になっている。それを目にしたとたん、『しまった』というような顔をする亜紀だがもう遅い。亜紀の言葉に完全に食いついた由紀子は楽しそうな顔を浮かべるだけ。
「なによ、その美味しい生活は。あんなイケメンに毎日、迎えに来てもらうってホントに贅沢なことよ。女冥利に尽きるってこのことかしらね~」
「ゆ、由紀子……そんなことないって……」
「いまさら反論しないの。だって、仕事もある人が毎日でしょう? 愛されてるとは思ってたけど想像以上。溺愛っってこのことよね。もう、熱すぎて言葉が出ないって?」
由紀子のその言葉に亜紀は何も言い返すことができない。今の彼女は真っ赤になって突っ伏してしまっている。そんな彼女の頭をチョンとつついた由紀子は、ニコニコと笑いながら話し続けていた。
「ほんと、御馳走さま。そりゃ、あんたと会う時には、惚気の一つや二つ聞かされるとは思ってたわよ。でも、それ以上じゃない。もう、熱々すぎてそばにいるのも照れるくらいだわ。でも、美味しい話、ありがとう」
「由紀子。それって、あなたが無理矢理に話させたんじゃない」
「そう? でも、あんただって黙っていられるとは思ってなかったでしょう? 白状させるのに時間はかかったけど、その分、美味しい話が聞けたからいいことにしとくわ」
由紀子のドヤ顔が元に戻る気配がない。そのことに思わずため息をついた亜紀。そんな彼女に投げかけられる声。
「なによ、その美味しい生活は。あんなイケメンに毎日、迎えに来てもらうってホントに贅沢なことよ。女冥利に尽きるってこのことかしらね~」
「ゆ、由紀子……そんなことないって……」
「いまさら反論しないの。だって、仕事もある人が毎日でしょう? 愛されてるとは思ってたけど想像以上。溺愛っってこのことよね。もう、熱すぎて言葉が出ないって?」
由紀子のその言葉に亜紀は何も言い返すことができない。今の彼女は真っ赤になって突っ伏してしまっている。そんな彼女の頭をチョンとつついた由紀子は、ニコニコと笑いながら話し続けていた。
「ほんと、御馳走さま。そりゃ、あんたと会う時には、惚気の一つや二つ聞かされるとは思ってたわよ。でも、それ以上じゃない。もう、熱々すぎてそばにいるのも照れるくらいだわ。でも、美味しい話、ありがとう」
「由紀子。それって、あなたが無理矢理に話させたんじゃない」
「そう? でも、あんただって黙っていられるとは思ってなかったでしょう? 白状させるのに時間はかかったけど、その分、美味しい話が聞けたからいいことにしとくわ」
由紀子のドヤ顔が元に戻る気配がない。そのことに思わずため息をついた亜紀。そんな彼女に投げかけられる声。


