友人の遠慮のない言葉に、亜紀は『恥ずかしいじゃない!』と叫ぶことしかできない。そんな彼女の顔が真っ赤になってしまっている。この分だと、お湯が沸かせるんじゃないだろうか。そんなことを思った由紀子はニンマリと笑うと、亜紀に『座れば?』というように席を示す。
ここで逆らったらどんなことが起こるか。そのことをよく知っている亜紀が素直に座ったのを見た由紀子はグイッと彼女の方に体を近づけていた。
「さ、いろいろと訊きたいことがあるのよね」
「な、なにかしら?」
「そうね~ まずは、いつから付き合ってるのよ。この前、会った時は絶対に嫌だって言ってたじゃない。それなのに、一緒にいるんだもん。でも、前も思ったけど、惟さんってホントに大人よね。マジでいい男だと思うわ。私、あんたがエスコートされてるの見て、思わず悶えたわよ」
由紀子の声に、亜紀は思わずテーブルに突っ伏してしまっている。彼女の言葉の端々からは、さっきの様子を楽しんでいるのだということがありありと分かる。だからこそ、彼女は顔から火を吹くような思いを感じてしまっている。
この状況はハッキリ言ってマズイ。このままでは、事細かいことまで尋問される。そう思う彼女がだんまりを決め込もうとしても、相手の方が上手。由紀子は亜紀の顔をガシッと挟むと、有無を言わせぬ口調で問いかけていた。
「ほら、白状しなさい。いつから付き合ってるのよ」
「それって言わなきゃいけないこと? 由紀子の横暴!」
「そんなことないって。あんたは私にホウレンソウする義務があるってこと、忘れたの?」
ここで逆らったらどんなことが起こるか。そのことをよく知っている亜紀が素直に座ったのを見た由紀子はグイッと彼女の方に体を近づけていた。
「さ、いろいろと訊きたいことがあるのよね」
「な、なにかしら?」
「そうね~ まずは、いつから付き合ってるのよ。この前、会った時は絶対に嫌だって言ってたじゃない。それなのに、一緒にいるんだもん。でも、前も思ったけど、惟さんってホントに大人よね。マジでいい男だと思うわ。私、あんたがエスコートされてるの見て、思わず悶えたわよ」
由紀子の声に、亜紀は思わずテーブルに突っ伏してしまっている。彼女の言葉の端々からは、さっきの様子を楽しんでいるのだということがありありと分かる。だからこそ、彼女は顔から火を吹くような思いを感じてしまっている。
この状況はハッキリ言ってマズイ。このままでは、事細かいことまで尋問される。そう思う彼女がだんまりを決め込もうとしても、相手の方が上手。由紀子は亜紀の顔をガシッと挟むと、有無を言わせぬ口調で問いかけていた。
「ほら、白状しなさい。いつから付き合ってるのよ」
「それって言わなきゃいけないこと? 由紀子の横暴!」
「そんなことないって。あんたは私にホウレンソウする義務があるってこと、忘れたの?」


