そう言ったとたん、唇に触れる柔らかい感触。
あ、キスされたんだ。
そんなことを思う中にも何度も重ねられる唇。大切に愛おしげに繰り返されるそれに亜紀も必死になって応えようとする。いつの間にかそこには甘い空気だけがたちこめている。そんな中、惟は甘い声で亜紀に囁きかけていた。
「愛しているよ。誰よりも君のこと愛している」
「ほんとう?」
何度その言葉を耳にしても信じることができないのだろう。亜紀が不安そうな瞳で訴えかける。そんな彼女の不安を払うように、惟は言葉を続けている。
「僕のこと信じて。僕の全ては君のもの。君はその小さな手に僕の命を握っているんだよ。だから、そんな顔をしない」
「うん……」
彼の言葉は熱烈な愛の言葉に他ならない。そのことを感じたのだろう。亜紀は彼の胸に頭をコツンと預けるとじっと顔を見上げている。そのどこか無防備にもみえる姿に、惟は思わず苦笑をもらすことしかできなかった。
「亜紀、そんな顔を他の男に見せるんじゃないよ。絶対に誤解されるからね。もっとも、そんなこと僕がさせるつもりないけどね」
そう言いながらも少し、苦しくなったのだろうか。惟がまた体を横にしようとする。だが、その手が亜紀の体を離そうとはしていない。彼は誰よりも愛おしいという視線を彼女に向けている。
あ、キスされたんだ。
そんなことを思う中にも何度も重ねられる唇。大切に愛おしげに繰り返されるそれに亜紀も必死になって応えようとする。いつの間にかそこには甘い空気だけがたちこめている。そんな中、惟は甘い声で亜紀に囁きかけていた。
「愛しているよ。誰よりも君のこと愛している」
「ほんとう?」
何度その言葉を耳にしても信じることができないのだろう。亜紀が不安そうな瞳で訴えかける。そんな彼女の不安を払うように、惟は言葉を続けている。
「僕のこと信じて。僕の全ては君のもの。君はその小さな手に僕の命を握っているんだよ。だから、そんな顔をしない」
「うん……」
彼の言葉は熱烈な愛の言葉に他ならない。そのことを感じたのだろう。亜紀は彼の胸に頭をコツンと預けるとじっと顔を見上げている。そのどこか無防備にもみえる姿に、惟は思わず苦笑をもらすことしかできなかった。
「亜紀、そんな顔を他の男に見せるんじゃないよ。絶対に誤解されるからね。もっとも、そんなこと僕がさせるつもりないけどね」
そう言いながらも少し、苦しくなったのだろうか。惟がまた体を横にしようとする。だが、その手が亜紀の体を離そうとはしていない。彼は誰よりも愛おしいという視線を彼女に向けている。


