先ほどまで眠っていたはず。だというのに、今は上半身を起こした状態。その彼に顎をつかまれている。この状態はハッキリ言って恥ずかしいの一言に尽きる。
ところが、惟が亜紀を離すはずがない。それどころか顎にかけていた手が彼女の髪へと移動する。そのまま、彼女の顔を隠すようにしている髪をそっと耳にかけながら、優しい声をかけてくる。
「ねえ、亜紀。さっきのは僕の聞き間違いじゃないよね?」
ここまで言われて黙っていることはできない。そう思った彼女はコクリと頷くと惟の目を正面からみつめていた。
「……惟、私、あなたのことが誰よりも好きです」
そう告げるなり、彼女は惟にグッと近づくと頬にそっと唇を寄せる。それはいつもの亜紀からは考えられないほど大胆な行動。そのことに惟自身もすっかり照れたように顔を赤くしてしまっている。
「亜紀……ずいぶん、積極的になったんだね。いや、そのこと悪いとは言わないけど……」
そう言われたことで、亜紀も自分の行動というものに思いが至ったのだろう。一気に顔を赤くすると、惟の体から離れようとする。しかし、そんな彼女の体をしっかりと掴まえた惟が甘い言葉を囁きかける。
「ねえ、亜紀。君の誕生日に結婚してくださいって言ったよね。覚えてる?」
「お、覚えてるわ」
「よかった。じゃあ、こう言ったら亜紀はどうするかな? 亜紀、結婚しよう」
「そ、それって今すぐに?」
ところが、惟が亜紀を離すはずがない。それどころか顎にかけていた手が彼女の髪へと移動する。そのまま、彼女の顔を隠すようにしている髪をそっと耳にかけながら、優しい声をかけてくる。
「ねえ、亜紀。さっきのは僕の聞き間違いじゃないよね?」
ここまで言われて黙っていることはできない。そう思った彼女はコクリと頷くと惟の目を正面からみつめていた。
「……惟、私、あなたのことが誰よりも好きです」
そう告げるなり、彼女は惟にグッと近づくと頬にそっと唇を寄せる。それはいつもの亜紀からは考えられないほど大胆な行動。そのことに惟自身もすっかり照れたように顔を赤くしてしまっている。
「亜紀……ずいぶん、積極的になったんだね。いや、そのこと悪いとは言わないけど……」
そう言われたことで、亜紀も自分の行動というものに思いが至ったのだろう。一気に顔を赤くすると、惟の体から離れようとする。しかし、そんな彼女の体をしっかりと掴まえた惟が甘い言葉を囁きかける。
「ねえ、亜紀。君の誕生日に結婚してくださいって言ったよね。覚えてる?」
「お、覚えてるわ」
「よかった。じゃあ、こう言ったら亜紀はどうするかな? 亜紀、結婚しよう」
「そ、それって今すぐに?」


