「だって、そうでしょう? 今日は最後までいかなかったけど、僕は本気で亜紀ちゃん抱こうとしたよ。そんな僕が一緒にいて、惟は平気? そんなことないでしょう。内心、僕のこと殺したいって思ってるんじゃないの?」
「まさか。たしかに、他の男ならそう思う。でも、アンジーが相手なら思わない」
そう告げるなり惟は足を組み直すと、ソファーに深く座り直している。その姿は当然のことじゃないかというようにふんぞり返っているかのよう。彼のその反応がアンジーにはどうしても理解できない。
なにしろ、彼の一世一代ともいえる告白を惟は簡単にあしらったのだ。もっとも、この絶大ともいえそうな自信があるからこそ惟なのかもしれない。そんなことを思っているアンジーの耳に呆れたような声が飛び込んでくる。
「ねえ、アンジー。僕が気がついてないと思ってたの?」
「えっ!?」
「たしかに最初は亜紀のこと、そういう目で見てないって知ってたよ。でも、この頃のアンジーはそうじゃなかったから。たしかに僕としては複雑だよね。彼女のこと独占したいっていうのが本音」
「だったら……」
「でも、ファエロアは亜紀のために立ちあげたブランドだよ。そこのメインデザイナーでもある君が、ブランドのイメージの根底に恋するのは不思議じゃない。むしろ、そうならない方がおかしいだろう? だからだよ」
「まさか。たしかに、他の男ならそう思う。でも、アンジーが相手なら思わない」
そう告げるなり惟は足を組み直すと、ソファーに深く座り直している。その姿は当然のことじゃないかというようにふんぞり返っているかのよう。彼のその反応がアンジーにはどうしても理解できない。
なにしろ、彼の一世一代ともいえる告白を惟は簡単にあしらったのだ。もっとも、この絶大ともいえそうな自信があるからこそ惟なのかもしれない。そんなことを思っているアンジーの耳に呆れたような声が飛び込んでくる。
「ねえ、アンジー。僕が気がついてないと思ってたの?」
「えっ!?」
「たしかに最初は亜紀のこと、そういう目で見てないって知ってたよ。でも、この頃のアンジーはそうじゃなかったから。たしかに僕としては複雑だよね。彼女のこと独占したいっていうのが本音」
「だったら……」
「でも、ファエロアは亜紀のために立ちあげたブランドだよ。そこのメインデザイナーでもある君が、ブランドのイメージの根底に恋するのは不思議じゃない。むしろ、そうならない方がおかしいだろう? だからだよ」


