「あっ、私たち探してきまーす!!!!」


「えっ?」



さっきまで携帯をしてたはずの美空が

元気に手を挙げた。




「…じゃあ、…お願いするわ。」



あまり納得のいかなそうな顔をする田中先生。




「じゃっ、緋世璃行くよっ!!!!」


「えっ、私も!!!!?!?」




勢い良く腕を引っ張られたため



「腕抜ける!!!!」



しかしそんなことも、もはやどうでもいいのか


美空は長い廊下をこれでもかというくらい

速く走る。