「………………な。」


「聞こえないんだけどー?」


「ふざけんな。」



びっくりするくらい低い声で鈴宮くんは

青葉にその言葉を吐き捨てた。



「あら?

女みたいな顔してるわりには度胸いいんだね。


君名前は?」



「お前に教える名前なんかない。」


「はっはーん、随分余裕そうだね?


だけど……そんなに俺に気をとられてると…」




青葉は鈴宮くんの後ろへ手を伸ばした。