「全力でお断りします。」
美空の野郎、
彼氏みたいがために隣の3組までついて来いと。
この私が。
私のクラスは比較的、
休み時間は男が少なくて安心。
席も一番後ろの窓側とお決まりの安定した位置。
ひっそりして寄ってこられないようにいつも警戒してる。
のに!!!!
こいつはそんな私の姿をいつも見てるくせにいいやがる。
「そんなこと言わずにね!!!」
「…………もうお前なんか彼氏の前で足滑って死ね。」
「れっつごー♪」
彼氏に会える嬉しさか、
私の言葉を一切聞かずに
私の手を引いて3組まで歩き出した。

