「ここ、だよね…?」 見た目は本当に普通の家。 ―ピンポーン♪ 私の緊張とは真逆に軽やかに鳴るインターホン。 ―“はい。” 「あっ、鈴宮…くん?白石です。 プリントとか届けに来た。」 なんとなく思うけど、 私って鈴宮くんの前じゃ性格変わってない? ―“ちょっと待って。” そう言われ、少し気持ちを落ち着かせた。