「で、その日も私と緋世璃は一緒に帰る約束してたの。
でも緋世璃が青葉に呼び出されたの。
だから、ここからは緋世璃から聞いた話になるよ。」
真剣に聞く陸斗とどこか聞いてなさそうな鈴宮くん。
知ってるよ。
ああいう人が一番聞いてるんだよね。
「それで、緋世璃は教室へ行ったらしい。
教室には青葉がいて
“どうしたの?”って緋世璃が聞いたんだ。
そしたら、
“暇してるから相手してよ。”
って言われて。……っ…」
泣いちゃいけないんだよね。
一番泣きたいのは緋世璃だから。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…