そこに立っていたのは案の定?霧山と白石。
白石は霧山の背中に隠れていた。
「どうした?」
白石が暗すぎるせいか、吉田が霧山に聞いた。
「あぁ、今日はいちだんと男の顔が見たくないって。」
苦笑いをこぼした霧山。
「なんかあったのかー?」
相変わらず呑気に吉田は尋ねる。
「あ……ん?あぁ、分かった。」
霧山に耳打ちをして白石は教室へ帰っていった。
「先戻るって。」
「顔色悪かったな。」
確かにいつもよりもかなり顔色が悪かった。
顔が悪いのか。
「で、何かあったのか?」
白石の顔色を見たからか、
さっきよりも真剣な顔をして吉田は口を開いた。

