「ねえ、そこの女の子!」
「!!」
なんでこうも私は変な人に絡まれるんでしょうか。
しかも男。
固まって動けない私。
鈴宮くんは違うところを向いてる。
それを見たからか無意識に彼の名を叫んでた。
「凛くんっ!!!!!」
鈴宮くんは振り返って驚いた顔をした。
「ちょっと。」
「あ?誰だてめえ。」
私の腕を掴んでた男が鈴宮くんの胸ぐらを掴んだ。
「鈴宮くんっ!!危ないよ!!」
思わず鈴宮くんから男を剥がして、
鈴宮くんの前に立った。
「やめろ。」
吉田に言うような口調で男に話す。
「えー、一緒に俺らと遊ばない?」
「嫌です、死んでも嫌。
殺されてもいいなら遊んでやるわ。」
「なんだよ、この女!!」
そのとき、男の手が私に向かって降りかかってきた。

