「ちょっと、緋世璃っ!!」
「なに。」
「なんでそんなに冷めてんの…。
まぁいいや、服買いに行くから着いてこい!!」
案の定、こうなることは予測してた。
いつもなら私はここを全力で拒否するけど
私も洋服買いたいから着いて行ってやろう。
「もう来てるけど。」
「あははっ、ま、気にしない気にしない♪
じゃ、早速行きましょー!!」
私の手を引いて歩き出す美空に口が緩んだ。
「はいはい、」
「あっ、これ可愛いー!どう、緋世璃?似合う?」
美空が店内から取り出してきたのは
白と薄いピンクの花柄がついたワンピース。
確かに美空には似合いそうな感じだ。
私の家に遊びに来るときはこの人ジャージですがね。
「似合うと思うけど。」
「ほんと!?じゃ、面倒だしこれでいいか♪」
あっさり決まった美空の服。
私も美空がごそごそしてる間に服を探しに行く。

