あれから数日が経って、もう肌寒くもなってきた。
相変わらず吉田はうっさいし、鈴宮くんは冷たい。
そんでおまけに美空は吉田とデートに行ったらしく
かなり浮かれ気味。
「はぁー……。」
それに対して私は最近良いことがない。
溜め息ばかりついてる私をよそに美空が私の肩を叩いた。
「なに…………!!◎★∀▲$¥□!!!!」
後ろを振り返るとそこには吉田と後ろに隠れた鈴宮くんがいた。
慌てて席を立って、距離を置いた。
「お前ら私をまじで殺す気か……はぁ、はぁ。
ここが墓場とか私やだわ。代わりにお前が死ねよ。」
そう言って吉田と地面を交互に指さす。
「別に殺すとかそういうつもりじゃねえけど。」
「あっそう、痙攣?泡でも吹かせたいわけ!?」
「ちゃうわ。」
隣から美空がツッコミをいれた。
「で、なんのようですか。」
肌寒くなってきたため羽織っていたカーディガンの
ポケットに手を入れる。
「いや、今度さなんかで連休あんじゃん?
4人でどっか行かねえ?」
4人ってことは私と美空と吉田と………
「鈴宮くんも行くの!?」
「来んなって…言いたいの。」
「いっいえっ!!滅相もないです!!」
まさかあの鈴宮くんがOKするとは夢にも思ってなかった。
きっと私も行くから絶対嫌って言ったかと思ったのに。
でも、鈴宮くんが来てくれるのが嬉しい私もいたりする。
「どこ行くの?」
美空が吉田に聞いた。
おいそこ、腕を絡ませるな。バカップル。
「よし、遊園地!!」
「嫌。」
美空の提案に即却下を出す。
いや、だってさあの子ね、
遊園地についた途端すごいはしゃぎだして
私吐きそうになるまで引きずられてたんですよ!?
おまけに私ジェットコースター嫌いなの知ってるくせに
何回も乗りやがるし。
「もう連れ回されるのは限界です、吐きます。
多分今度こそでる、
あぁ、なんだ………考えただけで………ず、頭痛が…。」
なんて小ネタをやると美空にでこぴん1発お見舞いされた。